おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

新しい街での生活29日目:8/16

今日は一言で言うと「引きこもりライブ」。サカナクションのオンラインライブを見た。演出すごいし、音すごいし、すごい近くで観れるし、周りを気にしなくていいんだけど、それでもやっぱり現実のライブとは別のエンターテインメントだなと思った。クオリティ高いので4000円の価値はある!物理的なライブだとできない演出もめちゃくちゃ良かった。ソニーのヘッドフォンがめちゃめちゃ活躍して、音がグルグル回って面白かった。座ったままで観られるので体力的にもありがたく、行き帰りの人混みもないので今までライブに行けなかった人も楽しめるメリットは大きいと思っている。ただ一人で手拍子するのは虚しいし、どれだけ拍手をしてもアーティストには届けられないのがもどかしい。私がサカナクションを初めて生で観たのは年末のフェスで、その時に初めてネイティブダンサーの曲を聞き、前の列にいた手が長いお姉さんがあの手拍子を打ち鳴らしていた姿がとても印象的だった。今や無意識にその手拍子ができるようになったけど、部屋で一人で叩くより、あの熱気の中でみんなで叩くのが楽しいんだよな〜。でも、この引きこもりの世界に足りないのはこういう娯楽なんだな、と気づいて新鮮だった。大勢の人数の波にもまれるお祭りな感じ、「密」を避けるためにどんどんなくなっているけど楽しさを忘れないでいたい。

朝4時くらいにライジングサンのエルレガーデン過去動画があるということで、見ようと思って目覚ましかけたのに華麗にスルーしてしまったらしい。普通の時間に起きて1日部屋の片付けをしていた。引越して1ヶ月、そろそろいろんなところにホコリが溜まっているので意識的に掃除機とクイックルで掃除した。開かずの段ボールを開けて絶望しながら片付けた。サマポケに預けていた本をちょっとずつ回収していて、本棚がないながらに壁沿いに並べるなどしている。こういうこまめな掃除をするのが大事なんだな、というのは一人暮らしで徐々に学びつつあるライフハック。あと、文房具が好きで結構買い込むのですが、実際そこまで頻度高く使うわけではないのでサビさせたりインクが出なくなったりすることに気がついた。たくさん持っていても大切にできなければ、それは持っていないに等しいどころか一周回って不幸せだなと思ってしょんぼりした。

最近、ちょくちょく中高時代を思い出すコミュニケーションがあったのだけど、今日の大掃除で過去の手紙が一気に出てきて合わせていろいろ思い出された。いわゆる多感な時期だったはずなのに、何をしていたのかあまり思い出せない。人と話していて思い出すエピソードもあるけど、記憶に全くないエピソードもあって、過去に経験したことってなんでも思い出せると思っていたけどそうでもないんだな、と怖くなる。人間のアイデンティティは過去の記憶にある、という認識なので、記憶が失われるのはアイデンティティが失われるのと同義に思えてしまって怖いらしい。なるべく忘れずに生きていきたいけど限界があるんだろうな…

記憶も持ち物も、取捨選択をして手に負える範囲のものを大切にして生きていきたいなと思う1日だった。