おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

青森・弘前旅行⑤

 前回の続きです。

puch0o.hatenablog.com

 

2日目続きからです。

弘前の教会巡り

弘前観光館を越えて、そのままずんずん歩くと教会のあるエリアにたどり着く。日本基督教団の教会(プロテスタント)・カトリック教会の2つを周ったのですが、どちらも心穏やかになれる場所でした。なんだか地元の教会を思い出す雰囲気でした。日当たりもちょうど良くて、神様とゆっくりお話したくなった。といっても私はクリスチャンではなく、キリスト教になじみが深いだけなのだけど。昔から残っている建物だそう。畳敷の教会というのもなかなか和洋折衷スタイルで、ああ日本だな、と思った。

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#ステンドグラス #りんご #岩木山

教会から駅に戻ろうと思い、バスを探したけれどバス停が見当たらなかったので結局駅まで歩いた。徒歩で15分ほど。歩けなくもない。

弘前→黒石

弘前駅で「津軽フリーパス」を購入。これを買うと、2日間津軽エリアの公共交通機関が乗り放題になるという便利なきっぷです。これを手に弘南鉄道に乗り、黒石に向かいました。1時間に2本の電車を駅の外で待ち、発車5分前に改札が開くというスタイルでした。30分ほど電車に揺られるのですが、意外に電車のスピードが出るので驚いた。ワンマン電車なので、小さい駅では一番前のドアからしか降りられず、慣れていないのでちょっとドキドキした。車窓はひたすら雪景色です。雪国で育ったわけではないものの、電車の田舎っぽさから、なんだか地元の電車を思い出しました。足元がぬくぬくして、駅と駅の間も結構長くて、うつらうつらしてしまった。

黒石めぐり

弘南鉄道を終点まで乗り、黒石駅に着きました。改札のところで駅員さんが一人ひとりの切符を見ていて、都会と違う人の温かみを感じました。路線の終点である、こういう場所って駅前が栄えている感じ…と思いきや、駅前はただのロータリー。観光エリアもあるにはあるのですが、道が雪に埋もれていて何も見えない…そして観光客っぽい人が全然いない。実に心細かったです。雪も吹きすさぶ中、頑張ってGoogle Mapsを頼りにこみせ商店街にたどり着きました。未だに駅から商店街への理想的なルートが分からない…

つゆ焼きそば

こみせ商店街をざっと端から端まで歩いたところ、黒石の名物らしい「つゆ焼きそば」のお店があったので入ってみました。お店の中にはぴったんこカンカンのサインもあったので、多分テレビに出たらしい。つゆ焼きそばというのは文字通り、スープに入った焼きそばで、麺は珍しくうどん麺が使われています。ひたすら予想どおりの味だけど、たしかにあえてこのスタイルの焼きそばを食べることもないので、旅行の味だなあという気分です。

昼食を済ませて、1時間後のバスの時間までこみせ商店街をうろうろ。「松の湯」は昔ながらの銭湯を保存しているコミュニティスペース。酒造もあって、試飲もさせてくださいました。商店街は結構鄙びている感じでぜんぜん人がいなかったのだけど、少し小道に入ったら昭和の香りがする雰囲気で良かった。ときどき現れる「未来の黒石」という看板を見かけ、昔この地域が朝ドラの舞台になったのか、そのころ地域おこしをしようとしてなんとも言えない感じになったんだろうな…と思ってしまった。観光をするより、散歩をするのに良い街だ。と思いつつ、バス停でバスを待つ。

黒石→(路線バス)→虹の湖

1時間に一本のバスに乗り、40分ほど揺られて終点の虹の湖を目指す。途中にも温泉エリアがあったので、このあたりは掘ったら何か出るエリアのようです。このあたりもひたすら雪まみれなのですが、昔ながらっぽい家の屋根が面白い形をしていた。調べてみたところ、越屋根というそうです。きっとこのあたりでは当たり前のスタイルなんだろうけど、外者から見たらそんな違いが面白くて、でもうまく取り上げられないのが日本の観光地スタイルだな…と思いました。バスも結構な勢いでびゅんびゅん飛ばしながら、終点の虹の湖へ。

虹の湖→(送迎バス)→青荷温泉

虹の湖で青荷温泉の送迎バスに乗り換えて、また30分ほど揺られます。意外にバスが満員になって驚いた。物好きがいるもんだな〜(自分も含む)。マイクロバスに乗ってひたすら雪山を越える。登って、降りる。山を2つほど越えると温泉に到着です。毎日ここまで送迎してるのすごいなって思った。夏は自家用車でも来れるだろうけど、冬は絶対ムリですよ。

湯巡り

温泉に着いたらまずは部屋に通されて、18時スタートの夕食までご自由に。というかこの宿のテーマはご自由に。ご飯以外何にも決められていなくて、布団を引くのもセルフサービス。こういうスタイル好きです。4種類のお風呂があるのでとりあえず全部入ってみた。露天風呂があるのですが、ここは男女混浴だそう。抵抗のある方は17-18時が女性専用になるので、という話だったのでその時間帯にしました。どのお風呂もあつすぎることなく、個人的にはちょうど良い感じで良かった。夕方という時間帯なので、のんびりしているとだんだん薄暗くなってきて風情がある。この宿の別名はランプの宿、といって全ての明かりがアルコールランプであるのが特徴です。

https://www.instagram.com/p/BQ-MpmuA8AK/

電気もネットもない世界🔥#っていうのをSNSにあげてるネット依存症 #ランプの宿 #青荷温泉 #青森 #黒石

お風呂にある明かりも例にもれずランプなので、だんだん視界が狭まってくるのが現代にはない感覚のように感じられた。6時になったら日が暮れちゃうんだもの、昔の人はそりゃ早寝早起きになりますよね。

夕食

夕食は広間に集まって食べるスタイルなのですが、郷土料理を取り揃えていてほっこりした。ご飯・けの汁がおかわり自由で、もりもり食べてしまいました。こういうときくらいしっかり食べないと!ご飯の途中に、宿のおじさんがメニューの解説をしてくださったのですが、ちょいちょい笑いを挟んできて可愛かった。時々、完全な津軽弁でお話されるのがまったく聞き取れなくて笑った。イワナフキノトウなど、普段なら食べられないようなものも出てきて自然を感じました。鍋も、なかなかいつもと違う味だと思ったら、やはり鴨鍋。日本酒をちびちび、夕食を楽しみました。

ご飯のあとはお風呂ちょっと入って21時頃にすぐ寝た。そんな青森旅行2日目でした。

続きはまた後日。ごきげんよう

アートな週末

東京のいいところに、芸術との距離の近さがあると思います。ということで本日はアート系3本立ての日曜日でした。どれも刺激的だったので、さらっとご紹介。

草間彌生

kusama2017.jp

草間彌生といえば水玉のかぼちゃの人で、直島へは行きそびれたまま関西から出てきてしまいました。以前、2012年にも展覧会があって大阪で行った記憶があるのですが、そのときとは印象が異なっていて、その変化が面白かったです。作風やテーマが変わったのか、受け取り手の私の気持ちが違うからか。前回は、赤と黒の水玉にひたすら圧倒されて、狂気のようなエネルギーの印象が強く疲れてしまった。なんとなく悲鳴のような作品だ、という印象だったように思います。今回は、最初の絵から明るさを感じ、広間に一面にかかる絵は生きる活力を感じました。絵を観て私が抱く印象と作品タイトルが一致しない、というのは往々にしてあることなのですが笑、今回は良い意味でタイトルに裏切られたような感覚があります。この大広間にかかっていた百幾つもの絵は比較的最近のものが多いようだったので、この差分が前回との違いかもしれません。

また、草間彌生の作品を観て毎度思うのですが、同じ対象物を観ても人によって見え方が全然違うんだろうな、と。私には花のかたちがあのように見えないし、水玉模様や網目がフィルターのようにかかることもないし、男根で物が作られている様子もイメージできない。でも、きっと草間彌生には世界がそんなふうに見えていて、それをそのまま描写して作品が作られているのだろう。水玉というのが、"普通"の人と大きく違うから話題になっているものの、もっと細かい部分ではどんな対象物も個人ひとり一人にまったく違う見え方をしているのかもしれない。そんな想像をすると不思議な気分になるし、そう思う機会があるのが草間彌生展だと思いました。

週末は激混みだろうな〜と思って夕方頃行ったらまあまあ見れるくらいの混雑具合でした。ショップの方が混雑すごかった。いろいろアイテムもありましたが、毎度のポストカードばかり買って満足。正方形のポストカードってなんだかワクワクする。

 

MAT

mediaambitiontokyo.jp

せっかく普段来られないエリアに来たので、知り合いがSNSに上げていて気になっていたMedia Ambition Tokyoにも行ってみました。最先端の技術を用いたアートの展示。インスタジェニックな展示もいろいろあっで楽しかったけど、個人的にはJapanese English Accentの翻訳機が面白かった。日本人訛りの英語と、かくあるべき英語をあえて翻訳する機械という設定。日本人がここまで文法ちゃんと喋れたら苦労せんやろ!とは思ったものの、発音が壁になっているのは否定できないよな…と思いました。他にも、未来の乗り物に乗った感覚のシアター(スターウォーズぽい!)や、蚕を3Dプリンタに見立てて作ったシルク素材であったり、普段なかなか見られないものが展示されていました。頭がカチカチなので「これがめちゃくちゃ未来につながる感じする!」というストーリーは描けなかったものの、TOKYOの夜景を観ながら未来に思いを馳せるのがすごく未来ぽくて面白かった。

夜20時頃に行ったらシティビューから東京タワーがとてもキレイに見えて、外国人の人たちがいっぱい来てて、ここがきっと観光地として有名なんだろうなと気づいた。確かに東京タワーに登って景色を見下ろすより、東京タワーを見下ろせる展望台に行くほうがテンションあがるよな…面白いところですギロッポン

 

N・S・ハルシャ展

www.mori.art.museum

さて一日にアートを詰め込んだものの、個人的に一番理解できて面白かったのがこのハルシャ展でした。とりあえずインド行きたい気持ちが刺激されまくった。南インド・マイスールに生まれたハルシャの現代アート作品が展示されています。時間帯のせいかガラガラですごく良い環境だった。全体的に木のいい匂いしてた。

作品のテーマとして取り上げられているのが、現代インドを取り巻く資本主義化に対する批評だとか、インドの根底に流れる思想をあえてピックアップしたものとか。これは「今この時代を生きる」存在だからこそ作れる作品だろうし、彼がインドの中以外の視点も持っているからこそ描けるんだろうなと思った。

パターンとして、ひたすら人が並ぶ構図に少しずつ違いを入れる、というものが多かった。でも一人ひとり顔や様子が違っていて、この人達全員にバックストーリーがあるんだろうなと思わされた。マグリッドの「ゴルコンダ」に近しいかも。ただ、タッチが水彩ぽくて繊細な感じがして好みだった。グッズにポストカードとかまったくなくて残念!

ちょこちょこ作品中にオマージュがあるのも今っぽい。

f:id:puch0o:20170306002243j:plainデュシャンの「泉」とか

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Windowsのパソコン(の先に誰か繋がってるのか?)とか。

(※撮影OKなのです!」

 

このミシンの作品、どうやって持ってきたのかすごく気になる。「国家とは」、というテーマは個人的に引っかかっているポイントなのでもうちょっと深掘りしたいです。

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終わりと始まりがつながりっぱなしなの、インドの輪廻転生な感じがある。しかもこの作品めっちゃ大きい。圧倒された。

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正直インドに行ったことはないし、この作家のことも全然知らなかったけど、批評として問うているポイントにすごく共感できた。スーツを着た人たちが頑張ってくれるみたいだけど、そのためには農民がそもそもの生産を担う必要があるのでは?とか、人々の世界は科学技術によって良くなるのか?とかとか。顕微鏡と望遠鏡、でミクロとマクロの視点を表しているのもなんだか知的だと思った。展示の最後にサルがいるの、RADWIMPS前前前世」のMV思い出しちゃうし、いろいろと伏線を回収しにいきたくなる展示でした。「前衛的すぎて理解に苦しむ」というのが現代アートあるあるなのですが、彼の作品はもうちょっと世俗的というか、わかりやすくて楽しめました。たぶんそこまでブームになる企画展でない気もしますが、ぜひインドに興味がある人は行ってほしい!

 

そんな感じのアートな週末でした。明日から天気が崩れるみたいでちょっと憂鬱ですが、新しい一週間も実り多きものとなりますように。ごきげんよう

 

ピアノとわたし

春らしい土曜日。暖かさにひかれて外出をしたら、くしゃみが半日とまりません。顔の表面もむずむずするし、春だなあ…

先週公開になった、話題の「ラ・ラ・ランド」を見てきたのでその感想を書きます。ネタバレもします。

雑感

音楽

ミュージカル映画とのことで、音楽でノリノリになれることを期待していた。初っ端のシーンから絶賛ミュージカル調だったけど、サントラを買いたくなる感じではなくて映画館で大音量で楽しむから良いよね、という感じだった。とかいいながら曲が流れたらノリノリになるんだけどな〜笑 一番好きな曲は出だしの交通渋滞のとこです。

ストーリー

ストーリーは正直そこまでヒットしなくて、というよりもあんまり理解できませんでした。自分の夢を追いかけるのが大事、という話になると思いきやそういう結論でもなく、両方が夢を叶えたのに結局結ばれないのか???という疑問とか、そもそも最初ぜんぜんそういう感じじゃなかったのでは??とかとか。私がコドモで分かっていない説もあるけど、よくあるテンプレどおりの話ではなかったし、結局ハッピーエンドなのかそうでないのか分からない感じでした。人生そんなキレイに幸不幸が分かるもんでもないよ、という話だったのかもしれない。

映像

とはいえ、原色好きのわたしにとって、色鮮やかで見ていて楽しい映画でした。映画見終わってから帰宅して、つい爪を真っ赤に塗っちゃったよ。てっきり、ミアのテーマカラーは黄色になるものだと思っていたらピンクだったり青だったり紫だったり。ドレスと髪色がぴったりで可愛かったな〜私も原色の服着たくなってくる。音楽も結構ビビッドな印象を受けたので、やたらと感覚に訴えかけてくる映画でした。聴覚はちょっとくどい感じもある。

個人的に思ったこと

ピアノでいろいろ思い出す過去

セブがピアノを演奏するシーンで手元がズームになると、スタインウェイのロゴが見える。確かにピアノの音の響き方がスタインウェイだな、とも思う。なんで音の雰囲気が分かるかというと、私が昔習っていたピアノ教室にあるグランドピアノがスタインウェイだったのです。映画を見ながら、話がどんどん進んでいくのに頭のなかは過去にピアノを習っていたときの記憶でいっぱいだった。そして、その記憶が正直あんまり楽しいものじゃなくて、ストーリーと全然関係なく泣いてしまった。他人の顔色をやたら伺ってしまう今のワタシ、人のいうことをすぐに聞いているつもりで、でも実際できていない私、一週間に一度自分という人間をさらけ出す必要があってそれが苦痛なわたし。最近若干の生きづらさを感じているのは、過去にピアノのレッスンが辛かったことと関連がないでもないんじゃないか、と思い当たるきっかけになりました。

夢を追いかけるのか、現実を生き延びるのか

最近観て感銘を受けた映画、プラダを着た悪魔をなんとなく思い出す映画でした。女優とピアニストという、クリエイティブの仕事がテーマなので全く同じように捉えることはできないだろうけど、何のために今自分がそれを頑張っているのか、物事の優先順位を何基準で決めているのか?最近の自分の悩みにもつながるストーリーだったように思います。結局全ての決断をしているのは自分なんだよな〜と思ってブルーブルーな毎日。後味がいまいち煮えきらないように思ったのは、観ている自分の気持ちもあるのかも。

などなど。ミーハー心を発揮した映画鑑賞でした。

面白さ感度が絶賛下がっている

最近いろんな感度が下がりまくっている気がする。特に、「面白い」感度が下がりまくっているようで(それを感じる場が多すぎて)つらい。

読みまして。

note.mu

この気持ち、すっごく分かるのですね。美醜の判断もだけど、そもそも私は「目の前にいる人」以外の顔がびっくりするほど覚えられない。テレビに出ている人も、よっぽどじゃないと覚えられないし(吉高由里子を最近認知した)、外国人になるともっと分かんなくて、洋画に出ている人が全然分からない。ディカプリオの顔分かんない。ジョニー・デップオーランド・ブルームしか分かんない。あとキーラ・ナイトレイも分かる(パイレーツ縛り…)。たぶん単純に人に興味がないだけなんだろう。人を覚えるときに、性格とか込みなら結構覚えられるので、人という存在に見た目があんまり結びついていないのかも。

あと、よくよく考えると人の好き嫌いにも結構疎いように思う。他人について「こういう人なんだろうな」って思うことは割とあるんだけど、それは理性で思うことで、感情で「この人好き」「嫌い」を言語化するのを避けていたな、って思う。あと、私の母親がよくテレビに出ている人の「好き」「嫌い」を言うのだけど、その感覚が私とあわなさすぎて「あれ私の感覚変なのかな?」と思って感情を封印してきたところもある。

そんなこんなで、最近めっきり人と話さないので「他人の面白い軸」が自分とずれまくってしまい、「私の中ではめっちゃ面白いんだけど、全然他人に通じない」エラーが起こりまくって普通に辛い。「この人はこれを面白いと思うんだ」は分かるけど、それを自分から発信できなくて全然おもしろくない。そんな面白くない自分が絶賛面白くない。という最近でございます。

なんだか今日はやたらとくさくさしてしまっているので早めに切り上げます。みなさま良い週末を。ごきげんよう

青森・弘前旅行④

前回の続きです。

puch0o.hatenablog.com

2日目に入ります

2日目のゴール

  • 弘前を楽しむ
  • アップルパイと弘前コーヒーを嗜む
  • 黒石散策
  • 宿にたどり着く

2日目のまとめ

  • 弘前、徒歩で楽しめて楽しい
  • アップルパイ美味しい
  • 思ってたより見るとこあっていい
  • 黒石、想像以上の観光しづらさ
  • でも結構雰囲気いい感じ
  • 青荷温泉行く人結構いる
  • ランプの雰囲気に浸る

実際の旅程と、その感想

朝ごはん

旅館でお願いして朝ごはんを出していただきました。他の宿泊客の方はおらず、部屋で一人のんびりご飯を食べました。おひつでご飯が入っているなんて、家ではなかなかできない経験!メニューはあまりわからなかったものの、地元らしいご飯を食べることができました。

弘前を歩き回る

宿の方にざっくり弘前の回り方を教えていただき出発。 雪で足元が滑りやすいからと、簡易かんじきを貸していただきました。

人生で初めて使った。全然滑らなくて便利〜!

ねぷた

弘前でお土産買うならここが一番」とのことで、弘前ねぷた村へ。ちなみに青森はねぶた、弘前ねぷたなんだそう。ここでは色々観光的なこともできるようですが、そこまで気持ちが盛り上がっていなかったのでお土産を物色するのみ。確かにいろいろ取り扱われていて、見るだけで楽しかった。焼きたてのおせんべいを食べつつ、隣の直販所を覗きました。りんご4個で160円とかで、お土産買うよりりんごの方が安いことに衝撃を受けました。

武家屋敷

ますます弘前と金沢に既視感を覚えるのですが、こちらも武家屋敷が保存されているということで見に…行ったら雪がすごくてもはや何がなんだか、という気持ちでした。地域一帯が武家屋敷なのではなく、普通の民家とお屋敷が混ざって並んでいるので「溶け込んでいる」感があって面白かった。あとで調べてみたら、無料で見学もできるらしいですね。全然知らなかった…

弘前公園

北門(亀甲門)から公園に入り、歩きに歩くものの全てが雪に埋もれており何がなんだか(再)。もはや標識に近づけず、轍を頼りに歩いていました。全部まわると1時間くらいかな、と想定していたのですが意外に30分強でまわることができました(見られるエリアが少なかった)。本丸が意外と小さくて??な気分でしたが、いま絶賛修理中で平成33年までは本来と違う場所に移設してあるんだそう。あと有料区域に入るのに全然人いないな、って思っていたらそもそも冬は有料区域とかないそうです。 思ったより公園に何もなくて個人的にしょんぼりな気分だったのですが、雪灯篭の時期に行くときれいな景色が見られるっぽい。次回チャンスがあればまた行ってみたい…ような、雪はもういいようなw

アップルパイを嗜む

公園を抜け、市役所の前を通って大正浪漫館へ。弘前はコーヒーの街なそうなので、結構楽しみにしていました。建物も歴史ある建築らしく、レトロな感じで好きだった。アップルパイは複数から選べて、私はとりあえず一番最初のにしました(どこのアップルパイか忘れてしまった)。BGMも鳥のさえずりで、庭園を望むテラス席で雪を見ながらのんびり。ステキなひとときを過ごしました。

禅林街

続いて、ずんずん歩き禅林街へ。曹洞宗のお寺が33つ集まっているそうです。本当に道沿いがずっとずっとお寺で驚いた。あまり時間もなかったので、道を往復しただけですが、どのお寺も建物が荘厳だったので今度はちゃんと時間をとって回りたい。

弘前のスタバ

さっき暖をとったのに、さっそく冷えたのでスタバでテイクアウトのコーヒーを頼みました。神戸の異人館スタバのような、歴史的建造物のスタバらしく、なかなか風情がありました。中も神戸と似てるかな。あたたかい感じで、神戸ほど混雑しておらずちょうど良かった。店員さんも、気さくに「観光ですか?」と話しかけてくださって、ほっこりしました。

弘前観光館

スタバのコーヒーを片手に、観光館のいろんな建物を回りました。旧図書館の中は、大正浪漫館に似た薄いグリーンの木枠に、パステル調の黄色い天井。中は弘前の歴史的資料が多く展示されており、時間があればじっくり見たかった。

などなど。

青森・弘前旅行③

旅行記の続きです。

 

puch0o.hatenablog.com

 

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1日目の続きから

三内丸山遺跡→(ねぶたん号)→新青森駅

三内丸山遺跡は17時クローズで、その直後に出発する周遊バス・ねぶたん号に乗車し新青森駅に向かいました。ねぶたん号は、本数は少ないものの比較的交通の便が良い時間に周ってきます。路線バスと違ってバス停も少なく、結構なスピードで移動することができました。あと各バス停に着く前に簡単なガイドがあるので、それを聞いているだけでも結構楽しい。

新青森駅→(JR奥羽本線)→弘前駅

再び新青森駅に降り立ち、切符を買って弘前駅へ。さっき電車に乗った時はガラガラだったのでのんびり駅に向かったら意外と電車が混んでいて、普通にラッシュアワーに巻き込まれました。40分ほど揺られる間、予定では雪景色を眺めていたのですが、余裕で電車の窓ガラスが結露しまくり何も見えずでした。心を無にする旅行のつもりが暇すぎて本を読んでいました。駅と駅の間は結構距離があるのですが、想像以上のスピードで電車が走る(しかも揺れる)のが意外でした。なんとなく、「秒速5センチメートル」の雪景色を思い出していたのですが、全く電車のダイヤは乱れず弘前駅に19時ごろつきました。

弘前駅→(徒歩)→宿

弘前駅に着き、駅ビルのなかにちょっと入ったものの何も東北らしいものはなく普通のJR東日本の駅ビルでした。残念な気持ちになりながら、とりあえず宿に向かうかーと思い徒歩で歩きました。雪の降り積もる町中を歩いたのは初めてだったのですが、冗談半分に履いてきたレインシューズがぴったりすぎて驚きました。何度か足を滑らせかけながら、時々Google Mapsを開いては手をかじかませながら20分ほど歩いて宿に到着。駅前の道は太く、とても分かりやすかったです。弘前はなんとなく金沢を彷彿とさせる街でした。

石場旅館

宿に到着し、まず部屋に案内していただく。女性部屋だからか、おばあちゃんが部屋まで連れて行ってくださり、部屋の使い方の説明などを受ける。旅館というものに久しぶりに行ったので、なんだかこの感覚が新鮮でした。増築を繰り返したという建物は確かに中がわかりづらく、階段を行ったり来たり、段差が多かったり。それも含めて趣かなと楽しみました。オフシーズンに行ったからか他のお客さんにお会いすることはなく、浴場も流しも独り占めでした。

旅館について調べていると、「紹介制のバーに通される」とのことだったのですが、私もウェルカムドリンクとしてバーのことを紹介いただきました。ただ、入り口が見つけられず、結局行けずじまいでした…こんな機会もなかなかないだろうに、残念ではあります。

地元ご飯の居酒屋

旅館では晩御飯をお願いしていなかったので、街に出てご飯を食べよう!と思ったものの近くに良さそうなお店はなく…グーグルマップの繁華街色エリアを目指して歩いていくと、梅田の東通りのような、札幌のすすきののようなエリアに出会いました。鍛冶町というエリアのようです。一人で入れるお店を探したところ、ローカルご飯ばかり出している居酒屋を見つけて一人居酒屋デビューをしました。お通しからローカル感があって、地元の日本酒も置いていて良いところだった。

https://tabelog.com/aomori/A0202/A020201/2002260/

 

そんな感じの1日目でした。

 

青森・弘前旅行②

前回の続きです(日々のブログとは分けて書きます)。 

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1日目のゴール

  • あおもり犬を見る
  • 弘前にできるだけ早くゴールする

1日目のまとめ

実際の旅程と、その感想

東京→(東北新幹線)→新青森

朝9時頃出発して、高3の卒業旅行ぶりに東北新幹線に乗りました。普段、帰省時に使う東海道新幹線とは改札が違うらしく、若干パニックになった。予定では、東京駅に早めに着いて駅弁など買う予定が、在来線の電車遅延により全部パーになり結構凹む。そして駅構内をダッシュしたため息切れする。ちなみに東北新幹線東海道新幹線と違い、全席指定席なのです(東京〜盛岡間。盛岡以北は、空いている席は自由席扱い)。知らなかった〜!東北新幹線には車内誌があって、今月号は千葉と東北の情報が交互に載っていました。ちょうど県立美術館と三内丸山遺跡について、沢木耕太郎がエッセイで取り上げていてラッキーな気分だった。

抜かしてしまった朝ごはんを食べたく、車内販売を見るとお弁当があったので買いました。どっちかというとサンドイッチの気分なんだけど…と思いつつ幕の内弁当食べてたら、あとから朝食用の車内販売が来てちょっとしてやられた気分。新幹線といえば固いアイスクリームですが、東北新幹線ではりんご味も売っているようです。帰りに食べよう、と思いつつ抜かしてしまって後悔…

新青森→(JR奥羽本線)→青森

新青森についたら、一旦改札を出て(出なくても良かったのかもしれない)観光センターへ。各エリアの地図と情報をざっくり手に入れたく寄ってみました。駅の中にねぶたがたくさん置かれていて、観光センターでもBGMが津軽海峡冬景色で、来たよ青森!って感じ。奥羽本線は謎にIC乗車券が使えないので、切符190円分を購入して駅ホームへ。ちなみに券売機も1台しかないので、ギリギリに駅に行くと結構焦る。ホームに降り立つとそこは銀世界で、本当に冬なんだな…と当たり前の感想。待合室で10分ほど待機。電車は出発時間より早く来るので、発車までしばらく待ちます。電車は4両とかなのにホーム長くて、待ってる場所に電車が来ないなど。ちなみに田舎あるある、電車はボタンを押さないとドア開かないよ!地元だとめんどくさいなこのドア、って思ってたけど寒いエリアだと逆に無駄な開閉がなくてありがたかったよ!

青森駅周辺散策

正直、新青森駅から直接美術館に行っても良かったものの、新◯◯駅とは得てして本来の街の中央玄関ではないので青森駅に移動しました。新大阪駅然り、新神戸駅然り(関西ばっかりだ)。本当の中心地は別のところにあるけど、そこに大きな駅を作るのは大変だから別の場所を玄関口にしちゃう現象です。実際、新青森駅は駅の中しか楽しむところはなかったけど、青森駅は駅前に商店街があって結構楽しめた。

昼ごはんを食べていなかったので、地元の食堂みたいなところを探して行きました。青森といえばのっけ丼、とも聞くけど所詮素人はいつもの海鮮丼を作ってしまうのだよ…と思って行くのやめた。

青森「おさない食堂」 旅人から漁師まで。海峡街の駅前食堂 — Syupo [シュポ] – 酒場めぐりマガジン

「見たことないメニューがあればそれを頼む」というマイルールのもと、帆立貝味噌焼きっていうメニューを頼みました。あとで調べてみたらやっぱりローカル料理だったし、めっちゃ美味しかった〜。美味しいのに全然混んでなくて、店員さんも感じが良くていいとこでした。またいきたい。

美術館行きのバスまでは時間があったので、駅前を散策。海が見たくて北側に歩くと、1分ほどでねぶた館ワ・ラッセとA factoryが見当たり、一旦A factoryの方へ。

A factoryっていうのは、青森産りんごを使ったシードル作りをしている工場で、併設しているショップでりんご製品を取扱いまくっている施設です。カフェもあってなかなか良い。何よりおしゃれ。

store.shopping.yahoo.co.jp

 

青森発→(バス)→青森県立美術館

田舎の公共交通機関は「一本逃すと命取り」なので早め早めの行動を心がけます。10分前からバス停で待機。途中おばあちゃんに話しかけられたけど、本当になんて言ってるか分かんなくて困った。別のバスを待つおばあちゃん集団に囲まれ、みんながみんなマッチ売りの少女みたいなフードかぶってて、一周回って可愛らしさを感じた。そしてバスに乗って30分ほど揺られ、県立美術館へ。ちなみに雪がすごいせいか、全然時刻表どおりにバスは動かないです。乗ってる分にはいいけど若干焦る。こういうバスって、観光客エリアだけやたら乗り降り激しいパターンかと思い…きや全然そんなことなく、バスに乗ってたの私だけ。逆に不安だ。

青森県立美術館

バス停から降りて、さっそく迷子に。雪でいろいろ埋まりすぎて、どこにどう進めばよいか分からない。建物の白さが雪の白さに混ざり(いい意味で)、方向を見失いました。ちなみにバス停降りて「美術館入口」を直進、道に突き当たったら右手に進む、というのが答えです。雪のせいでいろんな道が閉鎖されていました。

ロッカーに荷物を預けて美術館を楽しむ。B1Fスタートだったのですが、シャガールの絵が本当に大きくて思わず声がでた。バレエの舞台用の幕だそうです。あの大きさはあそこに行って目の当たりにするこその大きさだと思うので、ぜひ興味がある人は見に行ってほしい。今回は10周年の展示だったので、基本的にはコレクションが展示されていました。

あおもり犬も、ここだけ写真撮影OKでした。無事見れました雪の帽子〜!

https://www.instagram.com/p/BQ4xGkzA4Mb/

ベレー帽だ #あおもり犬 #雪の帽子

そんなこんなでぐるぐる周って気づけば1時間半ほど。もうちょっとさくっと回れるとも思います。ミュージアムショップは時期のせいか?若干期待ハズレでした。もっといろいろオリジナルアイテムあっても良いのでは…とか個人的には思うものの、ここ限定のかまわぬ手ぬぐいを買いました。

美術館を出て、バスの時間を調べたところ1時間ほどバスがないことに気が付き(今さら)、雪の強さに諦めかけていた縄文遺跡に行くことにしました。

※バスの時間はここで見れるので、ちゃんと事前準備をしましょう

アクセスマップ | 青森県立美術館

青森県立美術館→(徒歩)→三内丸山遺跡(縄文時遊館

バスで来た道にもどり、美術館から遺跡を目指す。誰も歩いていなくて、自衛隊の人としかすれ違わなかった。ずんずん歩き、道を渡るタイミングを見失い、Google Mapsが迷子になり、など苦労を越えて10分ほどで到着。遺跡の名前と建物の名前が一致していなくて不安になりましたがノープロブレムです。こういうパターン本当にやめてほしいな〜と外の人間としては思う。ジユウカンなんてかっこいい名前つけなくていいから、この博物館を通り抜ければ遺跡に入れるってこと、もっとわかりやすく伝えてほしい。

三内丸山遺跡

とはいえ到着が閉館の40分前で、「ざっと見て回るのに30分くらいです」と案内係の人に言われながら焦って遺跡をまわる。地図を見るとやたら広そうなものの、実際は外に出て遺跡まで行ってしまえばあとは全部近く。社会の授業で覚えさせられた「竪穴式住居」とか「高床式倉庫」「ネズミ返し」とかとか全部あります。なんかよく分からん6本の棒でできた建物もあった。心の中のBGMはレキシ「狩りから稲作へ」。

https://www.instagram.com/p/BQ4xgPCgnb1/

#竪穴式住居 が雪に埋もれすぎてる問題 #縄文時代 #タカユカシキ #ネズミガエシ #ニホンノレキシ

とりあえず雪がすごかった。でも全部遺跡に入れます。正直夏に来たほうがいろいろわかりよい気もするけど…

 

長くなってきたので1日目はこのあたりで。