おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

スペイン・モロッコ旅行③旅行中に読んでいた本

旅行好きな私には、旅行中のルールが何個かある。一つは、できるだけ事前・旅行中に現地を舞台にした小説や新書を読むこと。もう一つは1日1ページの旅行日記をつけること。旅行好き・読書好きという共通点があるチェコ好きさんのブログをよく読むのですが、そのなかで紹介されていた旅行ルールがいつのまにか私にも根付いてしまいました。ちなみに、チェコ好きさんが過去に行かれた国が私の最近の訪問国とだいたい被っているのはたまたまです、多分。


http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2013/09/13/055418
http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2013/09/18/235023


今回はスペイン・モロッコを回るので以下のようなラインナップで本を読みました&読んでいます。


スペイン編
<TRANSIT>
Amazonでスペイン本を調べていたら出てきたので購入。発行されたのが少し前なので政情などの情報は古いものの、「スペイン」という国を知るにはすごく良い本だった。今回は都市部しか回れていないけれど、きれいな島々の写真などを見て今後あわよくば行きたいなと妄想するなど。
旅行に持って行ったのですが結構重くて大変だった。行く前にちゃんと時間を設けて読んでおくのが良さそうです。また読み返します。


<風の影>
バルセロナを舞台にした小説。少し前に何らかの賞を受賞し、世界中で出版されたもののようです。20世紀後半のバルセロナを舞台にしたラブミステリー(?)小説。文庫本は上下に分かれており、少しかさばるなと不満に思いつつ持って行きました。これが結構個人的にあたりで、私が宿泊していた宿が小説の主人公の実家とほぼ同じ位置という!少し暗さのある小説であったものの、本好きな人であれば入り口からストーリーに吸い込まれてしまう話の仕立てでした。バルセロナにいる間に読み終えたので、宿に文庫本を置いてきました。もし同じ宿に泊まる日本人の方がいればぜひ読んでみてください。


<バルセロナ>
スペインの各都市を回って改めて「バルセロナ」という都市について知りたくなり、現在進行形で読んでいます。ガウディやグエルといった名前はよく聞きますが、彼らの建築思想とその時代背景など説明されており面白い。私は建築やまちづくりといった領域の知識を持っていないので、こうやって識者の方に説明いただける新書が結構好きです。ちなみにこれは電子書籍で買いました。旅行中のKindleは本当に便利。

 

<ガウディ>

まだ読んでないけど読みたくて積読

 

ロッコ
<モロッコ流謫>
「モロッコ」とタイトルにあるので文庫本を手に入れて旅行にも持っていった、のですがモロッコは一人ではなかったのであまり読書モードにならず読みきれませんでした。私が回った都市と本書で取り扱われている都市があまり被っておらず、また私自身あまり映画を見る人ではないのでボウルズについて知識がなく、残念。モロッコに行く人が多いであろうアルヘシラスの宿に文庫本を置いてきたので、これもだれか旅行中の日本人に楽しんでもらえればと思います。

 

<青い本>

ロッコの文化を知るのに良い本。時間がある旅だとこの本に書かれている内容を再現できるのでしょうが、私は弾丸旅行だったので、町歩きの時に「今見えている○○はこういう背景なんだ」という理解をするのに役立ちました。筆者の方は最初にマラケシュ解説本を出版されているようなので、マラケシュを訪問する際はそちらもぜひ。

 

<アルケミスト>

世界的ベストセラーというこちらの本。ツイッター上で知らない人の「手放す予定なのでだれか欲しかったら言ってください」リストで見かけて本を頂戴し、読んだら意外と面白かった小説です。若干スピリチュアルな雰囲気がする本ですが、繰り返し述べられる「本当はやりたいことがあっても、人はそうとは違うことにかまけてやりたいことを達成できない人生を送ることが多い」という話、社会人3年目で読み返すと結構刺さります。スペインからモロッコに行って言葉が分からず困る少年を、自然とモロッコ到着直後の自分と重ね合わせてしまうなどしました。紙の本を実家に置いてきてしまったので、こちらもKindleで買いました。

 

本当は世界史とか美術史とか、それぞれの言語について知るともっと旅行が楽しめる気がするので旅行後も引き続き余韻の読書を続けております。ごきげんよう