おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

最近登山に凝っている

座りっぱなし系職種のため、めっきり運動不足になりこのままでは健康すら危ぶまれてきたので、登山を趣味にすることにしました。

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ただ、全く今まで登山をしたことがないわけではなく、中高生の頃に学校行事として夏山登山というものがあり、2回ほど山には登ったことがありました。その後家族で富士山に登ったこともあり、実は道具も一通り揃えてあるのでした。とはいえ、完全になまった身体をまずは慣らすことにし、低い山ばかり登っています。

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登山を趣味にすることにしてから、今まで知らなかった情報に触れたり、アンテナの角度が変わってきた感覚があって面白い。普段はネットの民なので、ツイッターなどでフォローしている人たちの情報しか目に入れていないのですが、登山についてインターネットの海を泳ぐのは初心者には難しすぎて、久しぶりに雑誌を読みまくったりしています。楽天マガジンに契約しているので、山と渓谷社の雑誌たちを一通り眺め、それらをもとに知りたいことについてインターネットで追加の情報を得る、ということをしています。まるで、雑誌の編集者というキュレーターが集めてくれた情報を幹として、それに自分の好きな枝葉を伸ばしていく感覚です。初心者向けのガイド本を読んでもいいんだろうけど、雑誌のリアルタイム性(季節ごとの特集とか最新グッズの紹介)や、幅広さは雑誌の方がまさるなあと思います。

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そして、それらの情報を眺めながら思うのは、人生まだまだ自分が知らないことがたくさんあるということ。旅行はある程度自分の中で軸が定まってきて、情報に対する取捨選択方法が分かっていたり、自分がその場で受け取るであろう感覚がだんだん予測できるようになってしまっているのですが(これはきっとある種の慣れ)山については全くそんな感覚がない。そもそもまだ歩き切るのに必死で、景色の変化や山ごとの違いを楽しむレベルにたどり着いていません。でも、だからこそ山を意識して普段から階段を使うようになっていく自分とか、徐々に季節が変わっていくのをふと見上げた空の色で感じるとか、こういうことを「意識している」のは初心者ならではの楽しみ方なのではないか、慣れると分からなくなる新鮮な気持ちなのではないか、と自分の感覚すら愛おしくなります。

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山と旅行は似ているな、と思うことが多々あります。言語や気候、体力といった普段意識しない生活の根本レベルが脅かされること、「なんでこんなところに来ちゃったんだろう…」と半分くらいは思ってしまう道中、それでもその辛さを経て普段見れない景色にたどり着いたときの達成感、そして懲りずに出かけてまた辛い思いをするところ。「軽くて高機能」な道具が有難いこと、何が出るかわからない普段食べないご飯を有難がって食べられて、しかもそれが時々とっても美味しいこと。一方、旅行は現地の人と出会うなど「外」の世界を知ることができます。登山は、人が住まないところだからこそ得られる景色があります。それぞれもっと共通項と相違点があるんだろうけど、数回山に登っただけでこんなにいろんなことを考えられるのもまた面白い。

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一人でも旅行や登山に行けるのはスマホという文明の利器のおかげだということを忘れないようにしつつ。自分の身を守るために油断しないことも言い聞かせつつ。このあとしばらく登山を趣味として楽しんでみたいなぁと思う今日この頃です。ごきげんよう