ニューヨーク編。今回は滞在の話ではなく、前後に読んだ本について紹介です。
準備もドタバタで滞在中も忙しかったものの、ニューヨークを楽しむために今回は3冊の本を読みました(読んでいます)
読んだ本
■MoMA関連
- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫
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感想
今回事前に読めたのは「楽園のキャンバス」だけだったのですが、MoMAでルソーの「夢」を見るときに絵画の背景を妄想することができ(小説に基づく妄想なので史実に基づいている保証はありませんが)、きっとこの小説を読まなければ得られなかっただろう、絵画に対して思いを馳せる時間を過ごすことができました。私個人はあまり美術に明るくないのですが、この美術館に展示されている絵画や作品はそれぞれ一つずつに作者の思い入れがある…という当たり前の事実をいまさらイメージできるようになって、モノの見方が変わったような。ちなみに「暗幕のゲルニカ」については帰国後に読んだのと、テーマがこれも911など比較的最近の話だったので個人的にはイマイチ話に入り込めず、でした。
美術について書かれた小説、というのはきっと専門家の方や美術が好きな人にとったら受け入れられないものなのかもしれませんが、私のような「自分という存在に美術が紐付かない」人にとっては、自分と美術を紐付けるきっかけとして、新しい風を入れてくれる窓口なんだ、ということを言いたい。最近、私が認識して取り込むことができる考え方とはつまり私が「自分にとって関係ある」ということを認識できるものに限られるのでは…と思っており、それは本であったり友人との会話であったりするのだろう、と思っています。
ムーンパレスについては現在進行形で読んでいるものの、今のところ主人公がすごく退廃的な生活を送っていて心配になる…あまり海外の文学作品に慣れていないので少し読みづらさはありますが、「住む場所」としてのニューヨークを味わってみたい。
たしかグレート・ギャツビーなどニューヨークが舞台の文学作品は他にもあるはずなので時間を見つけて読んでおきたいなぁ。昔のニューヨークだけじゃなくて今のニューヨークについても知りたいな、と思っております。
時差ボケやら過密スケジュールによる疲労やらで体調がすぐれませんのでここらで。ごきげんよう!