7月三連休初日は珍しく京王線に乗る予定があり、ついでに世田谷文学館に行ってきました。ちょうど初日を迎えていた原田治展が面白かったので記事にします。今まで「ミスドのグッズの人」くらいしか知らなかった原田治の奥行きを感じられる展示でした。
到着直後すごくお腹が空いていたのでナポリタンを食べました。
入り口で出迎えてくれたのはこんなに可愛い垂れ幕。ここから既にワクワクが始まります。
企画展の入り口はこんな感じで、よく見るあのイラストがネオンになっています。
なんと展示は基本的に撮影が可能でいたるところでiPhoneのカシャカシャ音が聞こえていました。
こんな感じで昔のananの内容などが展示されています。余談ですがこの世田谷文学館の1F閲覧室には古いブルータスのバックナンバーなど置いてあり、そこでもおそらく原田治の別の作品が見られるはずです。
展示の内容に戻りまして、個人的にはイラストの原画を見て面白かったところは彼の色鉛筆の使い方です。
ペンで色を入れたであろうイラストの上に、さらに色鉛筆で色をつけ、あの独特の雰囲気を生み出しています。原画を見て初めてその作り方を知りました。
また、あのよく知られる作風以外のスタイルでもイラストを描いていたとのこと。あまりに違った画風で驚きました。
彼の幼少期の油絵や感銘を受けた作品、エッセイの原画(?)も展示されておりなかなか見ごたえがあります。
カルビーのこのイラストも原田治なんですね(言われてみれば)。
私はイラストレーターとしての原田治しか知らなかったのですが、本の装丁やプロダクトのデザインをしていたことも、展示で初めて知りました。壁一面に展示されているグッズは、今の時代でも「かわいい」。そんな彼の定義した「かわいい」の作り方が文字で残されており、これがこの展示の真髄といえそうです。
出口に飾られている新聞記事もメッセージ性を感じられます。かわいさだけではない展示です。
2Fフロアの展示を見終わり、1Fのグッズコーナーに向かうとそこもまたかわいいの洪水でした。全盛期のファンであろう方々がグッズにまみれているのを横目に、原田治の蔵書を3冊ほど購入しました。ちょうど気になっているテーマで胸アツ!
そのままコレクション展も見に行き、星新一の年賀状に感動したりしました。
いつも世田谷文学館に行くと、わたしが日々楽しませてもらっている本の裏には人の人生があるんだなと気付かされます。そんなことを考えながら私は今日も本を読みます。