おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

スペイン・モロッコ旅行記②クリスマス直前のバルセロナ

「いつかスペインに移住して、シエスタのある暮らしをするんだ」と常々思っておりまして、その下見としてバルセロナに行ってきました。有休を組み合わせてクリスマスをバルセロナで過そう、と思ったもののクリスマスは祝日のためほとんどの施設が開いていないことに出発直前に気付きました。日曜日と祝日にスペイン満喫を妨げられてしまったので、今後行かれる方が同じような気持ちにならないよう旅程を残しておきます。

 

Day1:日本からドバイ経由でバルセロナへ(12/22)

今回はエミレーツ航空でヨーロッパに向かいました。相変わらずエアバスA380機は二階建て、EXPO2020に向けたおしゃれポーチがもらえてラッキー!早めの冬休みの家族連れやツアー客が多かったです。成田空港22時の飛行機だと端っこの搭乗口に追いやられるのですね。飲食店が基本的に20時閉店となってしまい、お腹をすかせたまま空港の端っこまで歩きました…

ドバイの乗り継ぎは2時間ほど。うろうろしてPokemon GOをしていたら割とすぐに飛行機に乗る時間になっていました。

 

Day2:バルセロナ到着、クリスマスマーケット観光(12/23)

バルセロナ到着後、空港でSIMを購入しました(あまり安いプランの取り扱いがなかったので、しないに出てからSIMゲットする方が良かったかも)。

空港バスで市内に移動し、カタルーニャ広場から徒歩圏内の宿にチェックインしました。その後、現地在住の友人と町歩きに繰り出しました。

www.kaedetaniyoshi.work

 

こちらの記事を参考にバルセロナ大聖堂前のクリスマスマーケットに遊びに行きました。

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大聖堂前のクリスマスマーケット

日本のクリスマスマーケットといえば「甘いものと暖かい飲み物を飲み食いしながら、可愛いクリスマス小物を見る」というものをイメージしますが、実際に出ているお店はツリー屋さんやクリスマス飾りを売るお店などが多く、どちらかというと「クリスマスに家に飾る小物を買い出しに行く」ようなイメージでした(正月飾りを買出しに行く感じ)。12/23がクリスマスマーケットの最終日ということで、マーケット自体も夕方には閉まってしまいイルミネーションなどは楽しめませんでした(;;)

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カガネル人形はカタルーニャ名物

カタルーニャのクリスマスの名物らしいカガネル人形を売るお店もありました。ベタなお土産ということで買って帰ろうかと思っていたのですが、そんなに大きくないものでも15€くらいのお値段だったのでやめました。遊びで買うにはちょっと高い。わたしの「海外旅行お土産」の物価基準は東南アジアでの経験をもとにしているので、ヨーロッパのお土産はいつも比較的手を出しづらい金額だな、と思ってしまいます。

 

ちなみにこのクリスマスマーケットですが、24日の午後時点で屋台の撤収作業が行われており、クリスマスイブの夜にはただの広場に戻っていました。日本の「キラキラしたクリスマスイブ」は体感できないので、今後訪問予定の方がいらっしゃればご注意ください! 

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クリスマスを控えた街並み

クリスマスマーケットを覗いたあとはゴシック地区に歩いて抜けました。日曜日のためあまりお店が開いておらず、街が薄暗くて少し怖い印象でした…また、カタルーニャ地方独立を目指すデモ活動を見かけ、たまにニュースで耳にしていた独立運動というのはこういったものを指すのか…とニュースがいきなり現実になったような不思議な感覚がありました。友人によると、前日22日はデモの結果公共交通機関が止まるなど、なかなか大変な1日だったようです。

バルセロナの街を歩いていると、黄色いリボン(カタルーニャ地方の愛国(?)心を表すようです)をいろいろなところで見かけることとなりました。スペインは複数の地方・民族が集まってできている国家だ、ということを今回の旅行に向けて情報を集める中で知りました。私が人生で初めて「多民族国家」を意識したのはマレーシアに行ったときで、マレー系・中華系・インド系、と見た目から明らかに異なる人たちが一つの国で暮らしている、というのはなかなか日本ではみない風景だったので衝撃を受けたのを未だに覚えています。ただ、私自身があまりヨーロッパの歴史や人種・民族に明るくないので、ヨーロッパの各国家で暮らしている人たちをすべてまとめて「ヨーロッパ人」だとみなしてしまいます。視覚的にも各民族が異なる文化・歴史を持っているということを知ることができません。以前、ベルギー人の友人に「〇〇という女優の本名は△△。この名前は□□人の名前だよね」と言われたことがあり、例えば漢字で表記された名前をざっくり日本人/中国人/韓国人、という分類に私達が分けられるように、彼らの中では同じことができるのだ、と驚いたことがあります。私がヨーロッパに根ざす人々をまとめて「ヨーロッパ人」と捉えてしまうのは、無知だからなのではないか。そんなことをつい考えてしまう町並みでした。

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カガ・ティオが街中いろんなところにいる

ちなみに、カガネル人形以外にもカタルーニャ地方ならではのクリスマス文化がいくつかあるとのことです。そのうちの1つ、カガ・ティオという丸太のキャラクター(?)もいろんなところで見かけました。カタルーニャ地方の子どもたちはティオのお世話をすることでプレゼントをもらうことができるらしい(?)。可愛いかどうか、の判断は個人にお任せします。 カガネルやティオの詳しい話については、他の方のブログを参照ください。

スペイン・バルセロナのクリスマスに欠かせない?!排便人形・カガネルの秘密

 

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ショッピングモールでサンタと記念撮影

バルセロナの海沿いにはショッピングモールがあり、興味本位で見にいったところサンタクロースが記念撮影をしていました。日本でもこういう風景見たことある気がする…笑

 

そうやって半日ほど街を見て回ったあと、夕食を友人と食べてから宿に戻りました。

この日一緒に過ごしてくれた友人、実は今まで2回しか会ったことがありません。わたしが人生で初めてひとり旅をしたのは大学1年生の春、シンガポールに3泊4日という旅程でした。そのときにゲストハウスで一緒の宿だった同学年の子です。そこからまさか7年後にバルセロナで、外国暮らしの話を聞くことになろうとは誰が思ったでしょう。身近にスペイン人がいるからこそ分かる話や、日本とスペインを比べて思うことなど、日頃日本で仕事に追われる日々からは思いもつかない、価値観を揺さぶられるような面白い話をしてくれました。会おうと思えばたいていの人には再会できるんだな、ってこういうときに思います。運命って結構面白いです。

到着日はこんな感じで過ごしていました。Day3はバルセロナ中の観光をするために必死な1日です。まだまだ旅行記は続きます、ごきげんよう