おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

青森・弘前旅行⑤

 前回の続きです。

puch0o.hatenablog.com

 

2日目続きからです。

弘前の教会巡り

弘前観光館を越えて、そのままずんずん歩くと教会のあるエリアにたどり着く。日本基督教団の教会(プロテスタント)・カトリック教会の2つを周ったのですが、どちらも心穏やかになれる場所でした。なんだか地元の教会を思い出す雰囲気でした。日当たりもちょうど良くて、神様とゆっくりお話したくなった。といっても私はクリスチャンではなく、キリスト教になじみが深いだけなのだけど。昔から残っている建物だそう。畳敷の教会というのもなかなか和洋折衷スタイルで、ああ日本だな、と思った。

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#ステンドグラス #りんご #岩木山

教会から駅に戻ろうと思い、バスを探したけれどバス停が見当たらなかったので結局駅まで歩いた。徒歩で15分ほど。歩けなくもない。

弘前→黒石

弘前駅で「津軽フリーパス」を購入。これを買うと、2日間津軽エリアの公共交通機関が乗り放題になるという便利なきっぷです。これを手に弘南鉄道に乗り、黒石に向かいました。1時間に2本の電車を駅の外で待ち、発車5分前に改札が開くというスタイルでした。30分ほど電車に揺られるのですが、意外に電車のスピードが出るので驚いた。ワンマン電車なので、小さい駅では一番前のドアからしか降りられず、慣れていないのでちょっとドキドキした。車窓はひたすら雪景色です。雪国で育ったわけではないものの、電車の田舎っぽさから、なんだか地元の電車を思い出しました。足元がぬくぬくして、駅と駅の間も結構長くて、うつらうつらしてしまった。

黒石めぐり

弘南鉄道を終点まで乗り、黒石駅に着きました。改札のところで駅員さんが一人ひとりの切符を見ていて、都会と違う人の温かみを感じました。路線の終点である、こういう場所って駅前が栄えている感じ…と思いきや、駅前はただのロータリー。観光エリアもあるにはあるのですが、道が雪に埋もれていて何も見えない…そして観光客っぽい人が全然いない。実に心細かったです。雪も吹きすさぶ中、頑張ってGoogle Mapsを頼りにこみせ商店街にたどり着きました。未だに駅から商店街への理想的なルートが分からない…

つゆ焼きそば

こみせ商店街をざっと端から端まで歩いたところ、黒石の名物らしい「つゆ焼きそば」のお店があったので入ってみました。お店の中にはぴったんこカンカンのサインもあったので、多分テレビに出たらしい。つゆ焼きそばというのは文字通り、スープに入った焼きそばで、麺は珍しくうどん麺が使われています。ひたすら予想どおりの味だけど、たしかにあえてこのスタイルの焼きそばを食べることもないので、旅行の味だなあという気分です。

昼食を済ませて、1時間後のバスの時間までこみせ商店街をうろうろ。「松の湯」は昔ながらの銭湯を保存しているコミュニティスペース。酒造もあって、試飲もさせてくださいました。商店街は結構鄙びている感じでぜんぜん人がいなかったのだけど、少し小道に入ったら昭和の香りがする雰囲気で良かった。ときどき現れる「未来の黒石」という看板を見かけ、昔この地域が朝ドラの舞台になったのか、そのころ地域おこしをしようとしてなんとも言えない感じになったんだろうな…と思ってしまった。観光をするより、散歩をするのに良い街だ。と思いつつ、バス停でバスを待つ。

黒石→(路線バス)→虹の湖

1時間に一本のバスに乗り、40分ほど揺られて終点の虹の湖を目指す。途中にも温泉エリアがあったので、このあたりは掘ったら何か出るエリアのようです。このあたりもひたすら雪まみれなのですが、昔ながらっぽい家の屋根が面白い形をしていた。調べてみたところ、越屋根というそうです。きっとこのあたりでは当たり前のスタイルなんだろうけど、外者から見たらそんな違いが面白くて、でもうまく取り上げられないのが日本の観光地スタイルだな…と思いました。バスも結構な勢いでびゅんびゅん飛ばしながら、終点の虹の湖へ。

虹の湖→(送迎バス)→青荷温泉

虹の湖で青荷温泉の送迎バスに乗り換えて、また30分ほど揺られます。意外にバスが満員になって驚いた。物好きがいるもんだな〜(自分も含む)。マイクロバスに乗ってひたすら雪山を越える。登って、降りる。山を2つほど越えると温泉に到着です。毎日ここまで送迎してるのすごいなって思った。夏は自家用車でも来れるだろうけど、冬は絶対ムリですよ。

湯巡り

温泉に着いたらまずは部屋に通されて、18時スタートの夕食までご自由に。というかこの宿のテーマはご自由に。ご飯以外何にも決められていなくて、布団を引くのもセルフサービス。こういうスタイル好きです。4種類のお風呂があるのでとりあえず全部入ってみた。露天風呂があるのですが、ここは男女混浴だそう。抵抗のある方は17-18時が女性専用になるので、という話だったのでその時間帯にしました。どのお風呂もあつすぎることなく、個人的にはちょうど良い感じで良かった。夕方という時間帯なので、のんびりしているとだんだん薄暗くなってきて風情がある。この宿の別名はランプの宿、といって全ての明かりがアルコールランプであるのが特徴です。

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電気もネットもない世界🔥#っていうのをSNSにあげてるネット依存症 #ランプの宿 #青荷温泉 #青森 #黒石

お風呂にある明かりも例にもれずランプなので、だんだん視界が狭まってくるのが現代にはない感覚のように感じられた。6時になったら日が暮れちゃうんだもの、昔の人はそりゃ早寝早起きになりますよね。

夕食

夕食は広間に集まって食べるスタイルなのですが、郷土料理を取り揃えていてほっこりした。ご飯・けの汁がおかわり自由で、もりもり食べてしまいました。こういうときくらいしっかり食べないと!ご飯の途中に、宿のおじさんがメニューの解説をしてくださったのですが、ちょいちょい笑いを挟んできて可愛かった。時々、完全な津軽弁でお話されるのがまったく聞き取れなくて笑った。イワナフキノトウなど、普段なら食べられないようなものも出てきて自然を感じました。鍋も、なかなかいつもと違う味だと思ったら、やはり鴨鍋。日本酒をちびちび、夕食を楽しみました。

ご飯のあとはお風呂ちょっと入って21時頃にすぐ寝た。そんな青森旅行2日目でした。

続きはまた後日。ごきげんよう