おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

カオマンガイ

社会人になる直前の夕食、何にしようか迷った末にカオマンガイを食べた。
一人でタイ料理屋に行ってご飯を食べながら、このカオマンガイが良くも悪くも自分の学生生活の象徴だなーと思った。
大学に通って学問や社会を学びながら結果的に少し前が見えるようになった、というのがこの5年をまとめた表現だと思う。自分にとってその5年間での学びがどこから来たのか、と考えると「旅行」に行き着く。で、いろいろな旅行のなかでも一番印象的な食べ物は俄然カオマンガイ/チキンライス/海南鶏飯なのです。シンガポールに3泊4日滞在して、突然「毎日1回はチキンライスを食べる」という謎のマイルールを作ってしまい、あちらこちらで口にすることになりました。お店ごとに少しずつ味は違うけど、どれもチキンライス。ご飯と蒸した鶏のセット(できれば鶏ガラスープも)を食べる度に、今までの旅行でのいろいろな経験を振り返ってしまいます。
そしてこのチキンライス、一品だけで基本完結してしまう。他のメニューはあればベター。なくても問題なし。
これも、私の性格の「基本的に自分が中心、自分だけで完結させてしまいがち。周りに人がいればベターで嬉しいけど、いなくてもまあなんとかするしどっちでも良い」というところと似ているな、と(自分の性格を食べ物に例えるというのもおかしな話ですが)。悪くいうと、なんでも自分だけで解決しようとする、人に頼れない。ポジティブに捉えるなら自立心、逞しさ?
まあそんな理屈っぽいこと?を考えながら食べたカオマンガイはやっぱり美味しかった。引っ越してすぐなのでよく分からず入ったお店だったけど、一気に旅行している気分になれた。
いよいよ社会人ですが、ちょっと背伸びしながら、でもちゃんと息継ぎもしながら毎日過ごしたいなーという心境です。では〜