おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

人生の始まりは一人旅。シンガポールin2012

寒い日が続きますね。こんな日は蒸し暑い南国で汗をかきながら冷たいコーラを飲みたい気分になります…昨日突如始めた海外旅行振り返りの続きです。

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puch0o.hatenablog.com

友人からの連絡

マレーシアでの最後の夜を経て、翌日起床し携帯をチェックすると何かメールが届いており、mixiでもメッセージが届いていました。(いま久しぶりにmixiにログインしたらメッセージがまだ残っていた。しかもログインが久しぶりすぎて「通常と異なる環境からのログイン」という判断を下された)で、そのメッセージというのが、シンガポールで現地合流して一緒に旅行しよう、と決めていた友人から。

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要はシンガポールに来られなくなったとのこと。

このメッセージを受けて、まずはびっくり。友人の体調の回復はもちろん大切なので、来られなくなったことは悲しいし残念だけど、治療に専念してほしいのでそこはしかたがない。そこで既にマレーシアにいる私。シンガポールに行くのをやめてこのまま帰国しようか、いやそれとも一人でシンガポールに行くか。一瞬逡巡したものの、シンガポールに行こうと決めました。帰りのフライトは既にシンガポール発で予約しちゃったし。そして、次なる問題は一人旅になったことを親に知らせるか否か。二人で旅行に行くということでシンガポール行きの許可が下りていたので、こっそり3日間過ごそうか、とも思ったものの、それでは何かが起こったときに示しがつかない。そう考えた結果、国際電話をかけて一人旅になる旨を伝えました。この10分程度の間に人生の歯車が大きく進み、今の私の原点となる判断を下したように思います。

今振り返ってみると、一人で国境越えをすることは自明なのでそんなにプロセスとして友人が来られなくなろうとも来られようとも違いはないのですが、自分がこのあとの数日間、日々に責任を持たなければならないと覚悟を決めた瞬間としてターニングポイントとなったのでしょう。

初めての電車

友人の助けを借りて駅まで荷物を運び、初めて外国の電車に一人で乗りました。ここまで来るときは日本人6人で移動したので感慨深かったです。行きもトラブルはあったもののやはり一人は心細いと思いながらも3駅、永遠に感じられる15分程を経て、バスターミナルのある駅まで移動しました。

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お金が足りない

やっとここまできた!バスのチケットを買ったら一安心だ、と思ったのもつかの間、持っているマレーシア・リンギットが足りず、バスチケット購入にはクレジットカードが使えない。両替もこの駅周辺ではできないので市内まで30分ほど電車に乗って行くしかない。しかも持っている日本円は諭吉さん単位。大きなスーツケースも持った状態だったので哀れに思われたのか、インフォメーションデスクのお兄さんが荷物を預かってくれました。

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かなり絶望した状態で歩きまわっていたところ、ATMを発見しダメ元で持っているカードを入れてみました。すると!クレジットカードを入れたときにお金を引き出せそうな香りが。画面に表示される単語がイマイチわからず電子辞書を引きながら頑張り、無事にお金を引き出すことができました。嬉しすぎて、荷物を預かってくれたお兄さんに笑顔で報告し笑、30分後に出発するバスのチケットを購入しました。3,000円くらいの金額のためにこれだけ走り回ったのは、今や懐かしい思い出です。どんなチケットだったか覚えていないのが悔しい。

バスに乗車

バスの待合ターミナルに移動し、アナウンスを待ちながら食料を買い込みました。東南アジアといえば途上国、という認識だったのでどんなバスが来るのかドキドキしましたが到着したバスは意外と綺麗で、何なら日本で乗った夜行バスよりずっと快適でした。景色を眺めたり携帯をいじったり、少し眠ったりしていたら一度サービスエリアで休憩がありました。周りの人たちがご飯を食べているようだったので何かを私も食べた気がする。

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振り返って思うこととして、海外旅行に慣れてしまった今、大体事前にそこに行った人の旅行ブログを読んで心の準備や見るものの把握をしてしまう。こんなに前知識もなく海外で長距離バスに乗ることも今後の人生ではないのかもしれないな、と思うと当時の新鮮さに満ちた数時間ですら羨ましい。

出国&入国

マレーシアからシンガポールの出入国は、まずマレーシア側で一度バスを降りて出国→シンガポール側ではスーツケースの荷物もスキャンしてもらって入国、の流れ。前知識無しで行ったので一人であわあわしていました。またも現地の人に心配され、マレーシア側で流れを説明してくれたシンガポール人に、シンガポール側の国境で再会して「なにかあれば電話してね」と電話番号をもらったりもしました。未だに心の支えになるような気がして、その電話番号は携帯の電話帳に登録されたままです。

下車、そして宿へ

長距離バスターミナルあるあるで、シンガポールでもよくわからない場所でバスを降ろされました。よく分からないなりに、とりあえずタクシーに乗ろう!そのためには両替をして現金を手に入れよう!と決めて動きタクシーに乗りました。日本から予約していたホステルに向かってもらおうとするも、運転手のおじさんがその住所を知らず、しかも周りの道が一方通行だらけでとても苦戦しました。それでもなんとか到着。雰囲気おしゃれなホステルで安心したのを覚えています。 

 

この日は一日移動で終わりました。大変だったけど、life changingな一日でとても印象的な日として4年経った今でも詳しく覚えています。

*1:マレーシアにも女性専用車両がありました。

*2:バスターミナルと駅をつなぐ陸橋。小雨が降っていました。