中学校に進学して以来、約10年ぶりに見た町は思い出と変わらなかったり変わっていたりしました。ただ、そんな印象を差し置いて「田舎だなぁ」と思ってしまったショックが一番大きかったです。
小学生の頃は当たり前のように見ていた風景がいわゆる「ベッドタウン」のそれで、大阪まで乗り換え含め一時間、という距離だったり、田畑ではなく戸建てとマンションが広がる景色だったり…
- 作者: 山内マリコ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 文庫
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幼心に「わたしが住んでいるのは田舎じゃない」と思っていたけれど、「ここは退屈迎えに来て」で描かれる風景はなんとなく見覚えがあった。
それでもやっぱり「この小説ほどは、うちの地元はただの田舎じゃない」と思いたいし、「ただの田舎」って場所はどこにもないんだろうな。
ちょっぴりノスタルジーな12月。