おいしさはやさしさ

旅行の日記とか独り言です

それぞれの「ひとかたまり」

GWも飽きずに旅行に行き、ふと気づいたことがあったのでメモ(今年は年始&2月&GWでそれぞれ1週間も海外逃亡してしまっている…荷物を家に置くために不在分の家賃を支払ってしまっている…)

ヨルダンでディナールという通貨を5日ほど使いました。ちなみに、1ディナール=1000フィル。もう人生で20ヶ国以上旅行しているので、コインを見ると大体どういう数字なのか分かるのですが、この国には500ディナール、250ディナール、100ディナール、50ディナール、10ディナールの硬貨があった。で、ついて早速水を買おうとしたら「thirty」と言われ、100ディナールを3枚出して水を買った(30じゃないじゃん)。そのあと他の店で水を買おうとしたら、英語が話せない人で困った困った、そんなときにコインを上から順番に出したら、250ディナールを持っていかれた。で、なるほどな〜と気付いたのが、250って「半分の半分」てことなんだ、ということ。アメリカにも25セント硬貨があって、わたしが前に旅行したときは「25」と捉えてたのでめちゃめちゃ使いづらい硬貨だったんだけど、「1ドルの半分の半分」と捉えられたらずいぶん使いやすくなるな。。きっと、「ひとかたまり全部はいらなくて、半分でもそんなにもらうの悪いから、もう一回半分」という使い方をする硬貨なんだろう。

なんてことを旅行中にぼんやり考えており、逆になんで日本には25という単位の貨幣がないのか?と今日ふと疑問に思った。25ではなくあくまで20か30を使うのでは?と。そこで思い出したのが、この話。

http://studyhacker.net/columns/good-language-to-study-math

中国語や日本語は、数字を10進法で捉えるので数字の概念を掴みやすく、数学に強いという話。アジア圏(中国と早くから交流があった国)では、ひとかたまり=10、なんだろう。たしかに、中国や韓国、台湾のお金には25という単位の貨幣はなかった!

一方、欧米は12進法が基本という話からも、クオーターという概念に納得。たしかフランス語は12進法、60進法だったな…という記憶で(84という数字は「60と24」って捉える言語なんですよね)、過去のフランスの通貨フランについて調べてみたらやはりクオーターコインがありました。納得感〜!フランス人の人たちはユーロになってクオーターがないのは大変なんだろうな…あと、アメリカになぜ2ドルコインがあるかも腑に落ちて、あの国は倍/半分、という考え方でお金を計算してるんだろう。どうりで店員さんの計算がやたら早いわけだ(引き算じゃなくて「半分」と捉えるだけでいいもんね)。

という、「ひとかたまり」の概念が国によって変わるのが面白いな〜と思った本日でした。エンジニアの人たちには「1024」もひとかたまりなわけで、それはそれで面白い。

このGWは、香港→ヨルダン→ドバイ、というなかなかユニークなルートを回り、いろいろと面白かったので、また思いだしつつ振り返りたいなと思います(といいつつ結局いつも振り返れてない…)。最近面白いことないな〜と思ってたのですが、面白いことを引き寄せるためには面白い人にならなきゃ、面白いことを考えてるのが人に伝わらなきゃ面白いことは集まってこないのでは?みたいなことを考える日々です。

!مع السلامة

幸福度を高める地図

最近のわたしの課題は「要約力の低さ」にあるので、TEDを時々見てはサマリを書く、というのをやってみます。

本日はこちら↓

Daniele Quercia: Happy maps
http://go.ted.com/mSN

世の中一般に使われる地図アプリは、最短の道を表示してくれる。効率化がすべての世の中においてはそうあるべきだが、実際人間は自らの感覚を使うなど効率化以外を求めることができるべきである。スピーカーは、不特定の人々の判断をもとにして機械学習を行い、今までの地図アプリと異なる、「美しい道」「xxな道」「静かな道」を選べる地図アプリを作った。効率という基準はあるが、それ以外の価値をより見出していきたい。

 

という話でした。

私自身は地図が読めず、地図アプリを使うものの道に迷って結果面白いものを見つけることが少なくないので、地図が頑張って示してくれてもなかなかそれを活かせないんだろうな、というのが個人的感想。ただ、今までは数字で図りやすい「効率」に世の中的重きが置かれていたのが、機械学習など技術の進歩によって「美しさ」などを数値化して比較できるようになってきている、という意味で面白い話だと思った。もちろん「不特定多数の人たち」のアンケート結果によるものなので、個別最適化はできないんだろうけど、そのために情報を一人の価値基準で判断したものの価値は残り、結果キュレーターという仕事はなくならないのでしょうね。

などなど思った日曜の夜でした。今週は真ん中にお休みがあるのでうれしいですね。ごきげんよう

圧倒的スランプ

急に暖かくなって、花粉が飛び始めて、自分の調子が整わず、仕事でもなんだかうまくいかず、絶賛スランプな最近です。

 

ピンヒールははかない

ピンヒールははかない

 

 最近はこちらの本を読み終わりまして、強く生きていくって大変だなあ、という気持ちになりました。もちろん、自分で強く生きようと思っているときに読んだらすごく響く本だとは思うのですが…など言いながら、もともと筆者と考え方が近い部分もあるらしく、いまの疲れた心で読んでいても本文中に何度かマーカーを引く箇所はありました。言葉が通じる東京でだって、生きていくのにこんなに悩んだりしてしまうのに、それが海外でだなんて、わたしはそんなにバイタリティないわ…と逆にしょんぼりした気持ちになってしまいました。いや間違いなく自分が頑張りたいときに背中を押してくれる本ではあります!

 

という感じに、自分が頑張りたいのか頑張りたくないのかもついに分からなくなってしまい、いったん未来の私が悲しまないように周りの人とした約束は守りながら、日々とりあえず生きているのですが、春ってこんなにも苦しい季節だったのかなぁ…と、何でもないのになんだか泣きたい気持ちになって急に泣いたりしてしまっています。情緒不安定であります。

そんな時期もしばらくすれば脱出できると心のどこかでは思ってるんだけどな〜。ご飯あんまり食べてないから悲しくなっちゃってるだけなんだろうな〜。来週くらいには元気な自分になっていますように、という独り言みたいな日記ですが、ごきげんよう

理想の生き方と、実の生き方と

ここしばらく気持ちが少し忙しなかったのですが、心を落ち着けようと毎日通勤中に小説を読んでいました。

 

ことり (朝日文庫)

ことり (朝日文庫)

 

 わたしとは違って、毎日を丁寧に、自分で決めた世界からあえて出ないで暮らしている人の日々を追体験するような小説でした。職人のようだなと思った。

毎日、東京の都心を電車で通勤しながら、忙しない街だなと思いながら、なんだか気持ちが乗らないなと思いながら、でもまだ見ぬ何かをきっと求めてわたしは日々を暮らしているんだろう。けど、小説のなかに描かれている、着実で、なんだか理想的に見えて、でも自分が目指すかといわれると少し違う日々を追体験しながら不思議な気持ちになった。

小説のなかにいる人たちは、みんな望んでその生活をしているとは限らないけれど、でも多くを望まず、良く言うと身の丈にあった、悪く言うと上昇志向のない日々を送っているように見える。それに対して満足しているのか否か、読み取ることはできないけれど、自分も日々こんなに頑張らなくてもいいのかもしれない、という気持ちになってしまう小説でもありました(著者が伝えたかったものは決してそこにあるわけではないとも思いつつ)。

 

急に暖かくなって、沈丁花の香りがして、花粉症の症状が出始めて、なんだか憂鬱になる季節です。昔は春が単純に嬉しかったのに、なんだか切なくなってしまうようになったのはいつからなんだろう。そんなぼんやりした気持ちです。ごきげんよう

イタリアに行った

こないだもどっか行ってなかったっけ?!といろんな人に言われましたが、イタリアに行ってきました。いつか行きたいけどきっかけがな〜世界史勉強してから行きたいしな〜とか思ってましたが、ひょんなことから三人で行くことになり、突然決まりましたイタリア行き(半年前くらいから計画してた)。

行ってみての感想ですが、

・イタリアは万人におすすめできる旅行先

・ご飯美味しくてサイコー(久々に日本食ロスにならなかった)

・街によって全然雰囲気が違う(ローマ、フィレンツェベネチアナポリに行きました)

・ローマは人類の歴史を感じる。バチカンでかすぎて、キリスト教すご!と思ったけど、それより前からコロッセオがあるのもすごい。ローマ人すごい。あと道が狭い。車ちっちゃい。観光するとこ多すぎ。でも街のサイズはそんなにでかくない。

フィレンツェは、「いかにもヨーロッパ」って感じだった。ルネッサンスを絵に書いた世界のようだった。ドゥーオモでかいし登ったら景色すごいし、向かいの鐘楼ものぼりがいがある。ただ街が石畳なので、パンプスで行ったわたしは負け組。足痛すぎてニューバランスで靴を買いました(フィレンツェなのに…)

ベネチアはもはやテーマパーク。「ディズニーシーみたい!」「マカオにこんな感じの風景あった!」とか思ったけど、本物がここなのがなんだか不思議な感じ。海鮮が美味しい。地図あっても歩けない(方向音痴なので同行者に全て連れて行ってもらった)。白ワインが美味しいと人生で初めて思える日がきた。カーニバル中だったので仮面が街にたくさんあった。みんな楽しいのかどうか、仮面のせいでわからなかった。ベネチア共和国時代の貿易を目の当たりにしてみたかったな〜あと、寒かった。

ナポリは南米なんじゃないかってくらい治安が悪かった。ご飯美味しかったけど、ここには泊まりたくないなとおもった笑 マルゲリータは本当に美味しかった。カプリ島に行く船は本当に酔った。カプリ島は青と白だったので、なんだサントリーニみたいだった。まさかのリフトが動いておらず、ソラーロ山を徒歩で登った。山頂は貸し切りで、猫がいて、とびきりの贅沢だな〜という気持ちになった。あとイタリアの長距離鉄道は終電がはやい。

・美術館とかいろいろ行ったけど、有名な人も有名な絵もありすぎてすごい。これだけ回ってもだいぶ見きれなかった。絵画の背景は、事前に調べるより絵を前にしたほうが実感がわいて頭に入ってくる。いろんな建物の歴史も同様。音声ガイドは意外と役立った。

エスプレッソが美味しかった。ティラミスのアルファベットつづりがなぜか一通りツボだった。知らない種類のコーヒーが多くてびびった(知らないままあえて注文しがち)。甘いものはめちゃくちゃ甘くて、苦いものは目が覚めるくらい苦い、なんでも極端な国だ。

・ローマでオペラを見た。オペラってなぜかウィーンのイメージが強いけど、発祥はイタリア。いい席に座ったら周りの人たちがオトナだったので浮いた(気はそんなにしていない)。横の部屋みたいなとこ入ってみたかったけど、予約しようと思ったら席がもうなかった。イタリア語も英語も字幕で出てたけど、知らない単語ばっかりでよく分かんなかった。あらすじの勉強をしていくのは正解。歌い終わるたびに「??!」って思ってた。でも「オペラ見たな〜」ってじわじわ来てる。歌がすごかった(ボキャ貧)

・総じて、観光にお金を気兼ねなく出せるオトナになってから来てよかったし(学生なら半額らしいが、簡単に来れるわけでも…)、ワインを気軽に開けれる複数人でいって正解だった◎

ということで、旅行後の三連休後の復帰に今週は苦しみつつ、あと1日がんばろう〜ごきげんよう

上海の年末年始(2018年)

引き続き咳がおさまらず、引き続き腹筋が割れそうです(割れない)。


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年末年始は中国に旅行に行きました。上海→西安成都→上海、という順路で回り、上海は10年ぶり、西安成都は初上陸でした。

海外旅行が好きな割に、年末年始を外国で迎えるのは人生で初めてで楽しみにしていた…のですが、上海の年明けはなんてことない、ただの冬の一日でした。やっぱり旧正月の方が新年、ということもあるのかもしれません。

私が年明けを迎えたのは南京東路〜外灘の間あたりだったのですが、日が変わる頃にやたら外灘に向かっていく人が急ぎ始めたので急いだところ、何も起こらず。外灘のあたりは流石に人がいっぱいで交通規制がかかっていましたが、だからといってそちらの方から何か音がしたり、ということもありませんでした。日が変わって10分ほどしたところで、みんなぞろぞろと帰り始めたものの、特に新年感もなく、ただライブから帰る人混みのようでした。なんだったんだ…

ちなみに、全く人混みがなかったわけではなく、歩行街には軍の人たちが至るところに整列していたので、それもあって新年どんちゃん騒ぎがなかったのかもしれません。こんなに近くで軍の人たちを見ることないな!ってくらい近くで見られて、彼らのガタイの良さに感動していました。


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そんな新年を迎えたものの、紅白も年越しそばもお節もお雑煮もないと、なんだか年越しした気がしないのは、今まで20数年の刷り込みの結果ですかね…文化って奥深い。

今更ですが新年の振り返りでした。ごきげんよう

古本に挟まっていた乗車券



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近々イタリア旅行に行くので、いろいろ学ぼうかと本を買った。アマゾンで中古の本を買ったら、本の間から外国の電車の乗車券が出てきた。

国の名前が書かれてなくて、どこなんだろう、と不思議な気持ちになるけど、中国語とローマ字(発音は単純そう)、あとニョロニョロの文字が書かれていてたぶんインドあたりの言葉、ということはマレーシアかシンガポールの乗車券なんじゃないかな?と思っている。どちらも行ったことあるけど、数日間の滞在だったし、今より英語もあまり喋れなかったし(どうやって生き延びたんだろう、不思議)、初めての一人旅のルーツとして懐かしい国。

今度のイタリア旅行は、海外慣れしている人・初海外(なんと初飛行機の人!)、そして私という3人で行くので、何だか新鮮な気持ちになりそうです。ヨーロッパに観光で行くのは10年ぶりとかだから、ドキドキするな〜

そんな体調悪目な火曜日の夜でした。ごきげんよう